信州の鉄道フォト

The Railway Fan's Corner


特急 白山 特急白山は20年以上も前に上野と金沢を結ぶ
行楽・ビジネス特急として誕生しました。
初期は長野車のボンネット489系を使い、
季節臨そよかぜとの共通運用でした。
その後全盛期には3往復を要する所帯となり
金沢車の持ち場へと移っていきます。

車両も489系ボンネット、非貫通ゲンコツ、長野車の貫通型、ゲンコツと
前から見ると色々な形が楽しめました。

95年あたりから新幹線長岡回りで
スーパーかがやきを利用するお客様が増えると、
また白山は1往復へと戻ってしまいます。

しかし、車両は3往復時代の終盤から白山専用色となり
金沢車の非貫通ゲンコツとボンネットの489系すべてが
ニューカラーとなります。

カラーはマリンブルー、濃いオレンジの帯を巻く白い車体となりました。
白は白山に積もった雪を、オレンジは白山にあたる夕日を、
マリンブルーは眼下に見える日本海をイメージして
デザインされていることをお気づきでしょうか?
まさに車体が白山連峰そのままの姿なのです。

塗り替え時期には編成の半分が国鉄特急色で
半分がニューカラーなんて時期も1ヶ月近く楽しめました。
信越線横軽廃止前は、ボンネットだけの運用になってしまいましたが、
運転の合間には、特急あさまにも1往復使われていました。

ヘッドマークもあさま専用の大型の物が作られ、
往年のこだま型181系で運転されていた「あさま」を知るファンにとっては
大きなプレゼントにもなりました。

現在白山色489系は北陸線の金沢車受け持ちの特急列車に
そのまま使われています。特急はくたかとして、
北越急行にも乗り入れる運用があり、
かつて特急「はくたか」が上越線回りの上野〜金沢間特急だったことを思うと、
一番ふさわしい使われ方をしているような思いがします。

最後まで東京と北陸の足となって働き続ける元白山車には
頭の下がる思いでいっぱいです。
それでは栄光の特急「白山」に使われていった車両を
これからご紹介していきます。